2023年5月25日木曜日

顔文字・絵文字

 日々文字に接するDTPという仕事に邁進していますが、プライベートではそこそこ使用していても、仕事ではほとんどお目に掛からない文字、「顔文字・絵文字」について、今回は話をしようと思います。

 どちらもインターネットやメールなど通信上で発達したもので、印字された媒体で目にすることは案外少ないのではないでしょうか。



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 まず顔文字ですが、記号をパーツとして組み合わせて様々な感情を持つ顔として表現したものです。

 文字だけでは伝えられなかった言葉のニュアンスを表すことができます。

「今どこにいますか (`•ω•´)」と

「今どこにいますか (´•_•`; )」ではだいぶ違いますよね。


 顔文字は海外でもメジャーな表現方法となっているようですが、日本発祥ということもあり、漫画的な記号など(例えば上記の「:怒りのマーク」)を理解することが難しいようです。

 海外で考案された顔文字は種類が少なく、90度時計回りに回転して見るもの(例 :D :( :P など)が多いのが特徴です。海外の顔文字は「口」の部分で、日本の顔文字は「目」の部分で主に感情を表していることが指摘されています。


 また、2017年にCIAの機密情報がリークされた時に日本の顔文字を収集したものが含まれていたことが話題となりました。

 暗号とでも誤認されたのかと思われましたが、その他にもネットミーム(ネット上で拡散される流行ネタ)なども収集していたようで、流行のリサーチの一環だったのでしょう。

(CIAは税金を使って一体何をしているんだと一部ネット上では呆れられていました…)


 日本考案のものでも紛らわしいものがあり、例えば \(^o^)/ は見たままの「喜んでいる、または楽しい様子」ではなく、実は「お手上げの万歳」であり「オワタ:(人生などが)終わった」という悲観的かつ開き直り・投げやりな意味なので使用には注意が必要です。


 顔文字は便利ではありますが、今現在の使用はカジュアルな場面にのみ許容されており、また誤解を招く可能性もあるので適切な使用を心掛けたいものです。



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 絵文字につきましては、基本1文字で表現するこちらも日本発祥のマークです。


 歴史はデジタル分野にしては古く、1981年に発売されたIBMの最初のパソコンに笑顔やハートなどの簡単なマークがすでに登録されていたそうです(もちろん白黒のドット表記)。

 1999年にNTTドコモの携帯電話で絵文字のセットが利用可能になり、2010年に絵文字がemojiとしてユニコードに追加されたことで日本国外でも使用可能となります。その後スマートフォンに標準搭載されるに至り、絵文字は海外にも認識されていきます。日本語入力モードで海外でも使用可能で、初期には他の人と差をつける裏技として浸透していきました。


 海外では絵文字(emoji)は字面が似ていることからemotion(感情)由来だと思われていることも多いそうで、英語ではemotion(感情)とicon(図像)を合わせた造語emoticon(意味は絵文字ではなく顔文字)という単語もあるのでややこしいようです。


 他にも、私たち日本人からすると自然に理解できる絵柄でも、例えば


団子


天狗


のように日本文化に根ざしたものは他国からすると理解不能だったりします。疑問に思い調べることで、日本に興味を持つ一端となることもあるようです。思わぬ所で文化の宣伝になっているのが面白いですね。


 しかし…


名札


をtofu on fire(燃える豆腐)と思っている方が一定数いることを知ったときは思わず笑ってしまいました。

 この意味不明な絵文字についてはどうやら2014年頃からネット上で度々語られているということです。なんとか理解しようと「燃える豆腐」に当てはめたのだとは思いますが、これはさぞや難問だっただろうと理解できますね。





DTPデザイン課  私の母はなぜか白い?の絵文字を使う…



2023年5月22日月曜日

最後の仕上げが大事ですよね

 

こんにちは、今回のブログは製本課より失礼します。

 

製本課では日々刷り上がった印刷物を加工して、包装・梱包作業を行なっていますが、私には段ボール梱包で思い出す思い出(?)みたいなものがありまして…そのお話をさせて頂きたいと思います。

 私が以前勤めていた職場で、同期の女の子と段ボールに品物を詰めて閉じての発送作業をしていた時の事になりますが、その子は段ボールの丈を詰めたら四角い箱はキレイな四角を保つほど一つ一つ丁寧に作業していました。

私は、発送する数が多かったらそのペースではちょっと時間が掛かって厳しいなぁと感じ、性格の悪さが出てしまいますが少し嫌味ったらしく「丁寧にやるねぇ」なんて言ったのです(若気の至りです…)

すると、同期の子は『届いた箱がキレイな方が嬉しいよね』と嬉しそうに返してきたのでした!!確かにっ!自分が受け取る箱はキレイな方が嬉しい!!

 私は箱の中身の方が重要だから外身(段ボール)は開封する際にボロボロになってしまう物だし、梱包はある程度でいいだろう…と考えていたのですが、その子は相手の立場から考えられていたので彼女の考え方に感銘を受け、嫌味な発言をした自分を恥ずかしく感じました。。。

 それ以降、箱詰めをする時はなるべく丁寧に…☆を心がけて作業するように努めています。

 

ズラズラと読みにくい文章で、失礼致しました。

最後に製本課から見える景色です!

晴れた日には青空が広がり、気分もリフレッシュできます。



※ブログ管理者より 今回の執筆者は謙遜している様ですが、実際には我々がびっくりする       位素早く丁寧に、そして何よりきれいに梱包しています。安心してお受け取り下さい。














2023年2月15日水曜日

印刷課より、初ブログです!!

 

初めまして、印刷機オペレーターのOと申します。

人生初ブログでございますので、拙い文章とは思いますが、しばしお付き合いいただければ幸いです。

 

私が初めて印刷機の現物を見てから、早いことでもう5年以上経ちます。

入社当初、”紙積み3年”という諸先輩方の言葉通り、印刷の奥深さを日々痛感する毎日です。

 

印刷業界に出会う前は、印刷機といえば”家庭用か業務用プリンター”しか触れて来なかったので、「ボタンを押せば印刷したものが出てきて、色の調整はパソコン画面で作業すること」が当たり前でした。

 

 

 

私の操作する菊全判4色印刷機です

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ところがどっこい、印刷機オペレーターとしてオフセット印刷機に触れてみたところ、インクも紙も、一つ一つの機械そのものも、ちょっとずつ違う特性がある。何もかもボタン一つでは解決出来ないことばかり。

 

印刷で水を使うことがあるなんて、しかもその水の温度によっては刷れたり刷れなかったりするなんて、想像もつきませんでした。

 

 

印刷する用紙はここから1枚ずつ送ります

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

印刷のいの字も碌すっぽ知らなかった私からすると、目から鱗のオンパレード。

オペレーターの技術力で印刷物のクオリティも変わってくる”職人仕事”なのだと実感いたしました。

 

 

 

印刷機上部です インクが見えます

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まだまだ勉強不足ではございますが、お客様に少しでも良質な印刷物をご提供できるよう、鋭意努力していきたいと思います。

 

2022年12月21日水曜日

初めまして、新人の初ブログです。

 こんにちは。
今年度より営業部に入社した者です。
よろしくお願いします。

今回弊社ブログに初めて参上いたしまして
何について書こうかと思っていたら
先日、M-1グランプリ2022が放送されました。
お笑い好きの私としてはこれに触れないわけにはいきません。
ネタバレしない程度で私なりに感想を書きます。
印刷会社とは無関係ですがお許しください。

優勝したウエストランドは
2020の決勝の時も面白くて個人的にかなり期待していました。
コンプライアンスの遵守・人を傷つけないことが重んじる
昨今のトレンドとは正反対である漫才が面白かったです。

準優勝のさや香は完成度の高い超王道のしゃべくり漫才でした。
コント漫才ブームの中しゃべくりだけで勝負する
度胸と技術に心打たれました。
最高級の口喧嘩といったところでしょうか。

3位のロングコートダディも面白かったですね。
ボケの堂前さんの天才的な設定にリアクションの大きい
ツッコミの兎さんが振り回される漫才で
途中から上手くいかない兎さんが可愛く見えます。

出場した全組に触れたかったですが
書ききれないので今回はこれくらいで勘弁を…。
    
あ、弊社は印刷会社ですので
カベポスターというコンビには触れなきゃいけなかったですよね。
すみません時間が足りませんでした…。

思いつくままに綴ってしまいましたが
また次回担当の時にはよろしくお願いします。
営業部 某

 

 




 

 

 

 

 

 

 

 

写真は先日訪問した伊豆ぐらんぱる公園のイルミネーションです

2022年12月7日水曜日

アイデア1つで

  当社ブログをご覧の皆さん、はじめまして。
 営業6年目、当社がある市川市出身のOです。皆様お手柔らかにお願いします。

 私は営業で市役所に行くことがあるのですが、市民の方が書類を
待っているのを目にします。私の印象ではいつも混雑しています。
コロナもあってなるべく混み合っているところにいたくないし、
近くで用事があるなら呼び出してくれると便利だろうなと感じていました。
でも、そのために電話やメールで呼び出しするのは更に人手が必要です。
システムやアプリをつくったりするのは費用が必要です。
 そこで市川市行徳支所は窓口受付の呼び出し状況を知らせるモニターを
youtubeで配信しています。これによって現在どこまで進んでいるかも
わかり、書類を引き取りに行く目途も立てやすいです。
これによって職員の方は待ち時間にイライラした市民の方の対応をすることが
減り、三方良しです。動画の撮影には使わなくなったカメラを利用しているので
費用も0とのことです。 
 こういうアイデアはどんどん他の市でも真似してほしいですし、
誇らしい気持ちになりました。

 


 

 

2022年11月21日月曜日

自販機大好き!


 当社ブログのご覧の皆さん、お久しぶりです。
少々更新が遅くなり済みませんでした。今回もよろしくお願いいたします。

さてさて
私は子供の頃、スイミングスクールに通っておりました。
そこでの楽しみがレッスン後にスクール内の自販機コーナーで空腹を満たす一時でした。
いろいろある中で特に好きだったのがハンバーガーと天ぷらそば。ハンバーガーは80秒待つとアツアツで出てきましたし、天ぷらそばはインスタントではなく立ち食いそばのようなゆでそばが発泡スチロールの器で出てきました。50年近く前の話ですが子ども心にトキメキを感じたものです。



 

 

 

 

 

 

 

 

 


また、近所の街道沿いに24時間営業の自動販売機コーナーなどがありまして、よく親にせがんで通りがかりに寄ってもらった事を覚えています。

しかし時がたち、コンビニという存在が出てきて、自販機コーナーはどんどんなくなっていきました。一部には熱狂的マニアが存在しているようですがそれも限られた話のようです。更に先日、冷凍食品で有名のニチレイが自動販売機事業から撤退するという報道がありました。主に高速道路のサービスエリアなどで見かけられおにぎりやフライドポテトを売っていました。これも深夜ドライブの良い思い出でありましたが、残念至極です。

最早、自動販売機は衰退する一方なのでしょうか。
いやいや皆さん、最近、街中を歩いていて一風変わった自動販売機を見かけたことはありませんか?

 

 



 

 

 

 

 

 

 

 

 

馬刺し?

どうやら冷凍の馬刺しを販売しているようです。
当社の近所の突如設置され、社内の左党の間で静かに大騒ぎとなりました。



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自販機の商品としてはなかなかの高価格帯でそれとなく自信が垣間見えます。
自販機にときめいた世代として、これはもう買うっきゃない!!!

 



 

機内を冷やすためか設置から稼働まで数日かかりましたが、無事販売が始まりましたので早速購入しました。

 



プラスチックのケースの中にきっちり保冷用の銀色の袋に入っております。

 


 

 

 

 

 

 

 

 

銀色の袋の中は馬刺しとたれが蓄冷材とともに入っていました。

 



 

 

 

 

 

 

 

 

作り方も丁寧に教えてくれます。

 




 

 

 

 

 

 

真空パックに入った馬刺し。桜肉の名の通りきれいな色です。

 



 

 

 

 

 

 

 

 

 

お皿に盛りつけていただきます。
さっぱりと、でもコクもあり酒のつまみにぴったり!!!
添付のタレも良し、ニンニク醤油でいただくも良し。

結構気になっていた方も居たのではないでしょうか。
自販機好きだけではなく、皆様におススメです。










2022年8月16日火曜日

乱丁・落丁・誤字・脱字

 先日、本屋の漫画コーナーにて「乱丁に伴う本の回収交換のお知らせ」が掲示されていました。

 40ページと41ページが逆に綴じられているというものでしたが、その漫画単行本は大手出版社による出版、映像化もされた人気作でしたので、全ロットではないにしてもどこにどれ程の損害が発生するのかと考えるとゾッとしました。印刷という仕事をしている身としてはとても他人事とは思えません。


 印刷は通常大きな紙に数枚分をまとめて刷ります。ページ物(複数の印刷された紙が綴じられているもの)はそれを折って、折って……断裁するとページが正しく並んだ状態になっているようにデータを作成します。これを「面付け」といいます。ページの途中に違う種類の紙が挟み込まれている構成だったり、特殊な仕様のものは面付けがとても複雑になることもあります。乱丁・落丁はこの面付けの失敗か、後工程の綴じの段階での取り違えで発生することがほとんどです。


 弊社DTPデザイン課ではページ物は紙面のデータ作成から面付けまでを担当しています。面付けしたもののサンプルをプリンタで出力し、すべてのページを前から順番に数えてチェックします。作業者が勘違いをしている場合もあるので、必ず他の者とダブルチェックをします。

 他の印刷会社・出版社でも似たような対策をしているはず、それを経てすら人間のすること、100%万全ではないということが恐ろしいところです。


 誤字・脱字に関しては面白い話があります。

 なんと、中世ヨーロッパでは誤字・脱字は「ティティヴィラス(Titivillus)」という名前の悪魔の仕業とされていました。当時は筆写者が手書きで本を作成していたため、誤字・脱字は大変多かったのではないかと考えられます。しかし、それはこの悪魔の悪戯であって、筆写者の責任ではないのです。なんと安易な言い訳でしょう… しかし、Wikipediaによると、ある辞典ではそのティティヴィラスに関する記述に関しての誤記が長期間放置されていた事があるというので、この不体裁具合をみると本当にティティヴィラスはいて、人間が慌てるのを嘲笑っているのではないかとも思えます。


ティティヴィラス(Titivillus)


 閑話休題


 実際の業務では紙面の作成中にお客様と何度も遣り取りをし、最終的に問題のないものであることを確認します。手作業で版下を作成していた昔と比べ、パソコン上でほとんどの作業ができるようになったDTPという環境では、表現できる範囲が広がり作業速度が飛躍的に上がりました。それと同時にデータ管理の失敗やキーボードの誤操作一つで思わぬところにミスが出るようにもなりました。記憶になくとも作業者は自分、言い訳はききません。

 ティティヴィラスの名など持ち出す必要のないよう、これからも正確な仕事を心がけようと思います。


DTPデザイン課  悪魔のせい!なんて口が裂けても言えない