夏も過ぎ、季節外れの話題のような気もしますが、ちょっと不思議な話をひとつ。
みなさま、「幽霊文字」 をご存知でしょうか?
普段、DTP(このブログでも幾度かご紹介している、印刷のデータをパソコンで作成する仕事です)作業をしている身としては目の酷使が辛いところです。仕事をしていない時くらいパソコンから離れればいい、と重々承知しているのですが、例にもれずスマホが手放せません。
少し前のことです。ネットサーフィンをしていて、どこをどう巡ってたどり着いたかもう思い出せませんが、「幽霊文字」という魅力的な言葉を知りました。
「幽霊」なんて、なにか怖い気もしますが、じつは存在しないのに存在する文字のことなのです。
どういうことかといいますと……詳しい説明はWikipedia先生にお任せします。
(「幽霊文字」で該当ページにヒットします)
色々と説明が書かれていますが、簡単に言うと「過去から今までどこにも実際に使われた形跡のない文字」です。どさくさに紛れて国が うっかり 漢字として認定してしまった「カタチ」です。もちろん意味は持っていません。音も正しくは分かりません。
100字ほどあるとされていた「幽霊文字」。
ゆゆしきことだと国語の先生方が検証した結果、〔かつて使われたことがある・何かしら使われている〕ことを確認できたものを排除すると、12の漢字が典拠不明で残りました。
さらに、写し間違え等の推測ができるものを排除すると、残った文字はたった1字。
です。幽霊文字の中の幽霊文字です。
(面白いことに、便宜上「カ」「セイ」という読みがあります)
なんともロマンを感じます。
(過去の誰かのいい加減な仕事の産物だろう、などと考えてはいけません)
の誤りである可能性があるとも解説されていますが、そこは謎のままにしておいて欲しいところです。
少しずつ秋も深まっていく今日この頃。たった1字の幽霊文字を過去から探し出すという壮大な宝探しをしてみるのはいかがでしょうか?
そもそも「ない」とされている文字です。見つけたならば、新聞に名前が載るくらいはするのでは。
(ただ、三千年とも四千年とも言われる中国の文献からあたる必要がありますが…)
DTP課 幽霊も毛虫もこわい