2019年3月29日金曜日

印刷データ作成に伴う 「とりあえずこれだけは知っておきたい!」 印刷の基本知識 3 【スミ編】

デザイン室 チーフデザイナー Tom


印刷業界にいれば当たり前のように使われる専門用語。
しかし、一般の人には何だか分からないネーミングの専門用語がたくさんあります。
そんな専門用語を分かりやすく解説します。

第3回は「スミ」!

■「スミ」とは


印刷では黒のことをスミと言います。
「何だ!黒は黒だろ!こんなの読むのは時間の無駄だ!!」と思っている方!
いやいや、印刷にとってスミ(黒)は前回のCMYKより重要になってきます。

大きく分けてスミ(黒)には3つあります。
1. スミベタ
2. 4色ベタ
3. リッチブラック です。

まずはスミベタから説明していきます。

■スミベタ

これは、前回のCMYKのところで説明した「K(キープレート)」100%の事を言います。
なので、スミベタには「K」以外の色は入っていません。
1色なので見当のズレに影響されないので、文字や細い罫線などに使われることが多い。
しかし、下に色がある場合オーバープリントされ、下の色が透けてしまうため注意が必要。


■4色ベタ

CMYKそれぞれ100%のかけあわせで作られる黒。
一般の印刷では濃度が高すぎるため使用しない。
濃度が高いと乾きにくく、印刷時に重なった紙にインキが付いてしまう「裏移り」などの不具合の原因になる。
唯一使用するのは「トンボ」くらいだろうか。

■リッチブラック

CMYKそれぞれのかけあわせで作られる黒。
「あれっ!上の「4色ベタ」と同じじゃないの?」
同じようにかけあわせで作られるのですが、濃度が違います。
推奨はC:50% M:50% Y:50% K:100%でスミベタより綺麗で締まった感じになり、しかも重なった色が透ける心配もほとんどありません。
他にC:40% M:40% Y:40% K:100%や、C:40% M:50% Y:60% K:100%など重なったり隣接している色により前後10%位濃度を変えたりもします。
しかし、4色のかけあわせなので小さな文字や細い罫線などは見当のズレに注意してください。
※イメージ画像の上の「リッチブラック」がズレなし下の「リッチブラック」がズレありのイメージです。

■まとめ
・「スミ」には3種類あり、それぞれに特徴があります。
・「スミベタ」は見当のズレを気にしないので文字や罫線などに、
 「4色ベタ」は「トンボ」に、「リッチブラック」は色が重なり透けるのを防ぐためなど
・「スミ」の使い方一つで印刷の仕上がりに大きな違いが出るので注意しましょう。

次回は【画像解像度編】の予定です。

2019年3月14日木曜日

印刷の色合わせについて



寒くて長~い冬が明け、やっと春らしい陽気になって参りました。
社内でも花粉にやられている人がちらほらいますが・・・
年度末の繁忙期をなんとか乗り越えたいと思います!

今回は、お客様の冊子作成の際に印象に残った出来事を書きたいと思います。
当社では、「色校正」の出し方が2通りあり、
本番の印刷機で出力する「本機色校正」と簡易の印刷機(オンデマンド)で出力する「簡易色校正」があります。
前者の「本機色校正」は本番同様の工程が必要なため、版代や用紙代などが結構かかります。ただし色を見るには一番確実な方法です。
それに比べて「簡易色校正」は安価に出力できるためこちらを選択される方がほとんどです。

こちらのお客様も簡易色校正で色を見ていたのですが、少々納得がいかない様子。
お客様の気にされていたところは実際の印刷時には解消される部分がほとんどだったのですが、ご説明だけでは不安なご様子で、
印刷当日に当社へお越しいただき印刷現場に立ち会っていただくことになりました。

色に関しては、「もう少し明るく」とか「ここの色もう少し青くしたい」などニュアンスでしか表現できないので、実際印刷するオペレーターもどれに合わせるか明確なものがないと調整がかなり難しく

お客様に立ち会っていただく時には、
一度データをそのまま印刷。
⇒お客様の要望に合わせて4色(C(シアン)(マゼンタ)(イエロー)(スミ))の配分を
 その場で調整し、再度印刷。
⇒ただし印刷で出せる色にも限界があるため、
 印刷オペレーターが説明をしながら、その場でお客様にチェックをしていただきます。
 
双方に納得して印刷を進められるので、その後の工程へも安心して進めることができました。

実際に印刷現場で色を見ていただく際には、
時間の調整がつきやすい朝一番の印刷になりますが、
刷色について気になる方、また自分の作成する冊子の現場を見てみたいなどありましたら、ぜひ営業担当にご相談ください!


実は営業にとってもお客様への説明の仕方や色の出方など毎回勉強になるのです。

当社の現場力をもっとお客様へ伝えていけるよう頑張っていきます。


2019年3月5日火曜日

新たなる試みです!!

3月も始まり、花粉もピークに達してるこの頃。

当社も今まで手を出していなかったサービスを開始しました!!



それは・・・・


えー
あー
るー
動画



AR動画です!!
(オーグメンテッド・リアリティまたは、拡張現実)
人が知覚する現実環境をコンピュータにより拡張する技術、およびコンピュータにより拡張された現実環境そのものを指す言葉。





簡単に伝えると、スマホなどの端末から専用アプリをダウンロードして、

AR動画が仕込まれた静止画を映すと映像などのアクションが流れる仕組みです!!







まずは、

左のアプリをダウンロードしていただき、
(アンドロイドならgoogle play
 アイフォンならapp store

ぜひ、試してみて下さい!!











なんと?!

試すのがないって?!











安心して下さい!!

私どもは、皆さまに周知してもらうために
社内案内も含めたAR動画を作成しました!!




ぜひ、下記のチラシをスマホ、タブレットなどの端末から読み込んで頂きまして
AR体験をしてみてください♪♪※上部の再生マークに端末を合わせて下さい。

(期間限定の動画になりますので、終了している場合読み込めません。
 その際は、ご了承の程宜しくお願い致します。)

                    ↓ここの再生マーク




これからも新しい試みをしていきますので、
宜しくお願致します♪♪


2019年3月4日月曜日

雪が降りました。

2月下旬になってくると、少しずつ暖かくなってきましたね。

ほんの2週間前には、雪が降っていたとは思えません。

雪が降った日に家のまわりを撮影しました。(2月9日)


2月11日にも雪が降ったので、市川駅前に展望施設(45階)から撮影しましたがダメでした。雪がとけていました。

当社ここです。わかりました?