DTPオペレーターの仕事をしていると、著者が書いたままの、推敲・添削する前の文(原文)に接することが多くあります。
著者や編集者の指示で何度も修正を繰り返し、完成したものが読者の元に届くのです。
文章を書くのはなにもプロの方だけに限りません。
なかには失礼ながら「文章を書くのが苦手なのかな……」と思ってしまうものもあります。
(編集側からものすごい量の修正指示が入ります)
普段、書く側ではない私が文章を論じるのもおこがましいですが、日々思っていることをちょっと書いてみようと思います。
よい文章にするにはその文章で伝えたいことを自分の中で明確にしておくことが重要ですが、ここでは構成において「よくない文章」になる大きな原因だと私が思っているものを二つ掲げます。
それは
・主語と述語が合っていない
・主語と述語、修飾語と被修飾語が離れすぎている
です。
特に気になるのが「主語と述語が合っていない」です。
よく目にするのが、
「私が××だと思うのは、○○しました。」
というようなものです。
「思う」内容を続けなければならないのに、動詞で終わってしまっています。
「主語と述語、修飾語と被修飾語が離れすぎている」は、よい例文がある文章指南の本の帯に使われていましたので引用します。
――私は小林が中村が鈴木が死んだ現場にいたと証言したのかと思った。――
文法的に間違ってはいませんが、もっとわかりやすい文章にできるでしょう……と、誰もが思うはずです。
この二つの問題を解消するには、一つ一つの文章を短くするように心掛けることが有効だと思います。
接続詞で延々と繋がっている文章は話の行先を見失っていることがよくあります。
短い文章であれば、主語と述語の関係も明確になり、主語と述語、修飾語と被修飾語の距離も近くなります。
結果、書き手にも読み手にもわかりやすくなるのです。
さて、ここまで書いてきましたが、はたして私のこの文章は「よい文章」なのか……反省が必要なようです。
DTPデザイン課 これ書くの時間かかりました…