2025年12月5日金曜日

紙ってやっぱり凄い!?

 12月4日付の読売新聞朝刊のトップ記事が中々我々印刷人に考えさせる内容でした。

教育に関する教材のデジタル化を積極的に推し進めたノルウェーでは15歳を対象にした国際学習到達度調査において読解力・数学的応用力・科学的応用力の全てで順位が低下しているそうです。読解力に至っては15年の9位から22年は25位まで落ちたとの事。

ノルウェー政府の委員会は「長文を読むときは紙の本が重要で、デジタル機器は避けるべきだ」との報告をあげました。

 


 



 

 

 

 

 

 

 

 

OECD(経済協力開発機構)の21年の報告書では「紙で本を読むことがデジタルよりも頻繁である生徒は、読解の成績がより高かった」と分析しているそうです。

富山大学の研究グループは記憶に残りやすく集中できる学習はデジタル機器よりも「紙」だとする研究成果をイギリスの医師会雑誌に掲載しました。

その成果をフィンランドの学会で発表。参加者は「北欧諸国ではデジタル教育による学力低下が問題になっている~(略)~Return to bookだ」等々と話したそうです。




 

 

 

 

 

 

 

以上全て読売新聞からの抜粋ですが、中々考えさせられる内容です。私などは紙の本で育った世代なので画面からではどうも内容が頭に入り辛いところがありましたが、成長期にデジタルに慣れていない為だ、本人の問題だと考えていました。

所謂デジタルネイティブ世代、物心ついた時にはデジタル機器が手元に有る世代が成長して来たら頭は全く違う動きをしてすいすい画面から吸収していくのだろうなとある種憧れを持って見ていました。

でも、違うかもしれないというのが今回の記事です。デジタル機器と比べ紙の本がより人間に対し優れた側面があるという事なのでしょうか。現在あるデバイスの中ではやはり紙が一番優れているという事なのでしょうか。

皆さんはどう考えられますか?